決断してから早1ヶ月。

何も決まらず何も進まずでストレスだけが溜まる日々を過ごしています。

コロナ憎し。。。


さて、Blogを書き始めてから遠回しに色々お知らせして来ましたが現状置かれている状況をお伝えしておきます。


簡潔に言うと名古屋の店は8月末までに「拡張」か「移転」かを迫られている状態です。
「閉店」って選択肢も残ってるんだけど現状それは無しで考えてます。


なんでそんなことになっているのか書いてみます。
自分の備忘録みたいなものなんでご興味ある方だけお読みいただければと思います。

まずは昨年行われた水曜どうでしょう祭での大失敗から話は始まります(笑


2018年の年末、藤村さんはじめHTBの方々やキャラバン関係者の皆さまが我が家に集まって忘年会をしてた時に祭りの概要を聞いた。そこで祭はキャラバンより来客が多いと聞き妄想を膨らませた、その数30,000人。さらに通し券は販売しないという情報も得て通常のキャラバンより在庫を積もうと藤村さんとも盛り上がり思いつく商品を片っ端から製作した。ちなみにバッタ屋の商品に関しては全部自己資金でやってます。あのお二人からももちろんHTBからも資金は出してもらって無いので、手持ちの金なんかでは全く足り無い。前年の在庫もまだまだ残ってたしね。納品のタイミングをずらしたり支払いを後払いでお願いしたりしてなんとか商品を作った。まぁキャラバンに関しては毎年こんな感じでやってたんだけど今回は桁が違うんで相当ビビってた。売れ残ったら本当に人生終わるなと。
作ったというか発注したのは良いけど在庫置き場はオフィシャルでは用意しないとか搬入時にブースまで車の乗り入れは無理とかが次第にわかってきて、この時点で相当心身共に参ってたんだけどこれは泥沼のただの始まりに過ぎなかった。。。

いざ祭が始まってみたら想像以上に売れない。初日はなんとかなるかなと思ってたけど2日目が終わった時点でまずいなと思った。3日目の朝、藤村さんに相当ヤバいですと伝えたら他のお店も全部ヤバいよと言われ、自分も終わったなと悟った。

まず決定的にキャラバンと違ったのはお客さんの層。
後から冷静に考えれば簡単に分かる話なんだけど、キャラバンってのは水曜どうでしょうが好きだっていうのは大前提でそのうえでディレクターのファンという方が多い。一方祭は出演者のお二人のファンの方が圧倒的に多い。キャラバンに参加したことのない藩士の皆さまにとってはバッタ屋なんて「何それ?」って存在だったということ。

二つ目に通し券が無いのに3日間全部参加していた藩士の数の多さ。
ある程度の方は3日間来るだろうと予想はしてたんだけど想像以上でした。初日は雨の中並んでくれた藩士の皆さまが多く居たのですが、2日目、3日目とどんどんバッタ屋に来てくれるお客さんが減っていくのが感じられると共に、見たことある顔が増えていく恐怖ったら無かったです。

三つ目が場所の悪さと天候。
祭りに参加された方はご存知かと思いますが、バッタ屋が出店した場所はメインステージからも一番遠い端っこ。入場時に人が通るだけでそれ以降はほぼ人通りが無くさらにその動線に背を向けた配置。もちろん人を誘導してくれる優しさなんて皆無。そしてなぜかバッタ屋はステージでの紹介も3日間無し。仕方なく移動販売してたらこってり怒られて禁止命令。バッタ屋も他の出店者さんと同じく出店料払ってるんです、何十万とね。というか在庫置き場が無いので仕方なく2ブース借りたんで単純に倍払ってます。そしてスキー場なんで坂道がキツかったのと初日&2日目は雨、最終日は晴れたけど寒さ来襲という最悪な現場の状況にお客さんの動きも鈍く完全敗北で終了。

他にも、お客さんの移動がバスかタクシーに限られていたので買い物の量を減らす方が多かったり、オフィシャルのコラボ商品の多さだったり、直前になって折りたたみイスはゲレンデでの使用が禁止されたりと色々な理由があるんだけど、とにかくこっちが勝手に盛り上がって様々なことを読み間違えた結果惨敗だった。流行りの自己責任ってやつ。

祭が終わった時点で半分以上在庫が残り、数百万円の負債を抱えた時は本気で夜逃げしようと思ってた。

その後、通販でなんとかトントンまで行って支払いがなんとかなって、新年のSALEで多少プラスになってようやくひと安心出来ました。お買い上げいただいた皆様&通販業務を頑張ってくれたスタッフには感謝しかありません。しかし在庫ってのは資産として計上しなくちゃいけないので税金はがっつり取られます。もしかしたらまだトントンくらいかも。まだまだ在庫ありますので気になる商品ありましたらよろしくお願いいたします。

新年を迎えてひと段落したところで名古屋店の扱いというか立ち位置をどうするかって話がEROSTIKA内であってそれもすげー悩んだんだけど、公にすることでも無いので割愛します。でもこの話は一生忘れられない事件だったんでこの先も何かあれば思い出しては悩むんだと思うけど。この件でも相当凹んだな。

そんなこんなで祭前から1月末までずーっとお金のことやら店の将来やらを案じながら過ごしてたんで相当心が疲れてました。が、やっと負債も無くなり名古屋店もこのまま継続という結果になりあとは節約さえすればなんとかやっていけるなぁと落ち着き始めた2月の上旬に珍しい番号から1本の電話がありました。


「BOUNTYHUNTER NAGOYAを8月末までに閉めたいと思います」と。



…つづく…